08/24/2016 老い。 長沢著。
この肩や腰の痛みはなんだ?
と掛けまして、
いかりや長介と解く。
その心は、どちらも「オイ(老い)ッス!」でしょう。
オイッスー!
飯食ったか!?歯磨いたか!?
というわけで。
20代前半辺りの読者は盗んだバイクにまたがって全力で置き去りにするスタイルで幕を開けました。
そもそも、謎掛けって。
人様に披露するボケが謎掛けだなんて高校生の頃の俺が聞いたらさ。
ポケベルでぶん殴ってますよ。20年後の今の俺を。
これがまず年を取った証拠だよなあ。
あ、携帯電話が当たり前、友達と連絡を取るのも電話にメールにLINEなんてのもある今の子は信じられないかもしれないけどね。
俺が高校生の頃はね。
たかだか十数文字しか入らない受信専用の機械にさ。
お互いが公衆電話や固定電話からメッセージを入れあったもんじゃよ。
最初はなあ〜、文字すら入らんかったから数字だけでな〜。
お互いに暗号なんかを決めてやりとりをしとったもんじゃ。
って、
あぶね!!
ジジイに!!気づかないうちにジジイになりかけてたから!!
なりかけのレディオだから!!
思春期に、少年から大人飛び越してジジイに変わってるから!!
もう、最近ね。
特に身体的な事で。ひしひしと感じてるわけですよ。
老い、ってやつを。
原因不明の肩の痛みに襲われたり、腰の痛みに襲われたり。
数年前なら休みの日なんてさ。
うっかり夕方まで寝ちゃって、うぉー!今日1日マジで無駄だー!って自己嫌悪に陥る事がしばしばあったのに。
6時半ですよ。
目が覚めたらだいたい6時半。
調子いいときなんて5時半とかに起きちゃうもの。
で、時間見て、まだ寝られるじゃんっつって二度寝を試みるも。
なんとなく寝られなくてそのまま起きちゃったりして。
控えめに言っても、ジジイ。
思い切って言ってしまうなら、ジジイですよ。
田村でもジジイ、谷でもジジイですよ。
極めつけなのが。
ここ一、二年の話なんですけどね。
もやしっ子で名を馳せていた俺が。
太りまして。8キロほど。
もう、周りから嫌ってほど指摘されるほどで。
思えば二十代の中盤から後半にかけて。
うちのメンバーをはじめ、周りの友人達が太ったの太らないのやいのやいの言いあっているのを。
足に鉄球を付けた召使い四人が担いだ王の椅子に座りながらね。
「ふははは、愚民共!貴様らの贅肉が我が糧となるのだぁー!!」
なんつってワインを片手に高みの見物してたんですけど。
まさか自分がダイエットする日が来るなんて!!
都市伝説だと。
てっきりそう思っていましたから。
ダイエットなんてもんは。
もうね、連ドラだったら。
久しぶりに会う俺に驚愕の眼差しを向ける主人公に。
言ってやりますよ。
「おかしいだろ、、、俺が、、、ダイエットしてんだぜ、、、?
あの、俺がだよ、、、
笑いたきゃ笑えよ!あれだけ偉そうな事言ってたお前がダイエットかよ、ってな!!
そうさ、悪いかよ!!
理想だけじゃよお、食ってく事なんて出来ねえんだよ!!」
いや、食っちゃダメなんですけどね。
ダイエットしてんだから。
普段ね、身体動かす仕事してるので。
なんもしなくても腹が6つに割れてたくらいだったんですけどね。
特に何が変わったわけでもなく、ただ太ってきまして。
最初の頃ね。
仕事終わった後ランニングしてたんですけど。
もうさ、ちょっと馬鹿らしくなっちゃって。
走るのは比較的好きな方なんですけどね。
仕事で身体動かしてさ。
終わってからランニングしてさ。
ひと月くらい続けてね。全然体重変わらねえの。
んなアホな!!
なんでやねん!!
どんだけわがままよ!!どんだけわがままボディよ!!
こんな生活続けてたら、痩せる前にチャンピオンベルト腰に巻くわ!!
そんなこんなで途方に暮れてた頃。
話を聞いてもらった友人にアドバイス頂きまして。
炭水化物を抜け、と。
お前の食事から炭水化物を抜け、と。
ただし、完全に抜くと頭に栄養いかなくて回転が鈍くなるから、夕食だけ抜け、と。
なるほど。
付いたものを落とすのではなくて。
そもそも身体に入れる方を少なくしよう、と。
ダイエットなんて思ってもいなかった俺にはなかった発想。
さっそく試してみたらね。
3日で2キロ痩せまして。
うおー!!
効果!効果よ!!
世界はこれを効果と呼ぶんだぜ!!
ダイエット、恐るるに足らず。
特に我慢してるわけでもなく、無理なく始めたこの方法で、
こんなにも効果あるなんて。
これ、ひと月も続けたら元に戻るぜ!
っていうかなんなら前より痩せちゃうぜ!!
って小躍りしてたのが。
ちょうど一年前。
当然、今も変わらず夕食炭水化物抜きは続けてるんですけど。
今の体重。
あのとき痩せた2キロが戻ってきまして。
痩せなきゃ、って言ってたときのそのまま。
いやいやいやッ!!
じゃあ炭水化物抜かなかったら何キロ太ってたつもりだよ!
一年分の炭水化物分太るつもりだったのかよ!!
それもう二人だよ!
太るっていうか、もはや二人だよ!!
で、そのまま二人でデュオとしてデビューして、
「余計なものなどないよねー」とか歌ったりして、
ヒット曲連発しちゃったりして、
それで得た巨万の富で非合法な薬に手を出しちゃったりして。
で身体壊してガリガリに痩せたりしてね。
やったぜ、ダイエット成功!
って、やかましいわッ!!
馬鹿も休み休み言えよッ!!
まあ、休んじゃダメですけどね。
ダイエットしてんだから。
と掛けまして、
いかりや長介と解く。
その心は、どちらも「オイ(老い)ッス!」でしょう。
オイッスー!
飯食ったか!?歯磨いたか!?
というわけで。
20代前半辺りの読者は盗んだバイクにまたがって全力で置き去りにするスタイルで幕を開けました。
そもそも、謎掛けって。
人様に披露するボケが謎掛けだなんて高校生の頃の俺が聞いたらさ。
ポケベルでぶん殴ってますよ。20年後の今の俺を。
これがまず年を取った証拠だよなあ。
あ、携帯電話が当たり前、友達と連絡を取るのも電話にメールにLINEなんてのもある今の子は信じられないかもしれないけどね。
俺が高校生の頃はね。
たかだか十数文字しか入らない受信専用の機械にさ。
お互いが公衆電話や固定電話からメッセージを入れあったもんじゃよ。
最初はなあ〜、文字すら入らんかったから数字だけでな〜。
お互いに暗号なんかを決めてやりとりをしとったもんじゃ。
って、
あぶね!!
ジジイに!!気づかないうちにジジイになりかけてたから!!
なりかけのレディオだから!!
思春期に、少年から大人飛び越してジジイに変わってるから!!
もう、最近ね。
特に身体的な事で。ひしひしと感じてるわけですよ。
老い、ってやつを。
原因不明の肩の痛みに襲われたり、腰の痛みに襲われたり。
数年前なら休みの日なんてさ。
うっかり夕方まで寝ちゃって、うぉー!今日1日マジで無駄だー!って自己嫌悪に陥る事がしばしばあったのに。
6時半ですよ。
目が覚めたらだいたい6時半。
調子いいときなんて5時半とかに起きちゃうもの。
で、時間見て、まだ寝られるじゃんっつって二度寝を試みるも。
なんとなく寝られなくてそのまま起きちゃったりして。
控えめに言っても、ジジイ。
思い切って言ってしまうなら、ジジイですよ。
田村でもジジイ、谷でもジジイですよ。
極めつけなのが。
ここ一、二年の話なんですけどね。
もやしっ子で名を馳せていた俺が。
太りまして。8キロほど。
もう、周りから嫌ってほど指摘されるほどで。
思えば二十代の中盤から後半にかけて。
うちのメンバーをはじめ、周りの友人達が太ったの太らないのやいのやいの言いあっているのを。
足に鉄球を付けた召使い四人が担いだ王の椅子に座りながらね。
「ふははは、愚民共!貴様らの贅肉が我が糧となるのだぁー!!」
なんつってワインを片手に高みの見物してたんですけど。
まさか自分がダイエットする日が来るなんて!!
都市伝説だと。
てっきりそう思っていましたから。
ダイエットなんてもんは。
もうね、連ドラだったら。
久しぶりに会う俺に驚愕の眼差しを向ける主人公に。
言ってやりますよ。
「おかしいだろ、、、俺が、、、ダイエットしてんだぜ、、、?
あの、俺がだよ、、、
笑いたきゃ笑えよ!あれだけ偉そうな事言ってたお前がダイエットかよ、ってな!!
そうさ、悪いかよ!!
理想だけじゃよお、食ってく事なんて出来ねえんだよ!!」
いや、食っちゃダメなんですけどね。
ダイエットしてんだから。
普段ね、身体動かす仕事してるので。
なんもしなくても腹が6つに割れてたくらいだったんですけどね。
特に何が変わったわけでもなく、ただ太ってきまして。
最初の頃ね。
仕事終わった後ランニングしてたんですけど。
もうさ、ちょっと馬鹿らしくなっちゃって。
走るのは比較的好きな方なんですけどね。
仕事で身体動かしてさ。
終わってからランニングしてさ。
ひと月くらい続けてね。全然体重変わらねえの。
んなアホな!!
なんでやねん!!
どんだけわがままよ!!どんだけわがままボディよ!!
こんな生活続けてたら、痩せる前にチャンピオンベルト腰に巻くわ!!
そんなこんなで途方に暮れてた頃。
話を聞いてもらった友人にアドバイス頂きまして。
炭水化物を抜け、と。
お前の食事から炭水化物を抜け、と。
ただし、完全に抜くと頭に栄養いかなくて回転が鈍くなるから、夕食だけ抜け、と。
なるほど。
付いたものを落とすのではなくて。
そもそも身体に入れる方を少なくしよう、と。
ダイエットなんて思ってもいなかった俺にはなかった発想。
さっそく試してみたらね。
3日で2キロ痩せまして。
うおー!!
効果!効果よ!!
世界はこれを効果と呼ぶんだぜ!!
ダイエット、恐るるに足らず。
特に我慢してるわけでもなく、無理なく始めたこの方法で、
こんなにも効果あるなんて。
これ、ひと月も続けたら元に戻るぜ!
っていうかなんなら前より痩せちゃうぜ!!
って小躍りしてたのが。
ちょうど一年前。
当然、今も変わらず夕食炭水化物抜きは続けてるんですけど。
今の体重。
あのとき痩せた2キロが戻ってきまして。
痩せなきゃ、って言ってたときのそのまま。
いやいやいやッ!!
じゃあ炭水化物抜かなかったら何キロ太ってたつもりだよ!
一年分の炭水化物分太るつもりだったのかよ!!
それもう二人だよ!
太るっていうか、もはや二人だよ!!
で、そのまま二人でデュオとしてデビューして、
「余計なものなどないよねー」とか歌ったりして、
ヒット曲連発しちゃったりして、
それで得た巨万の富で非合法な薬に手を出しちゃったりして。
で身体壊してガリガリに痩せたりしてね。
やったぜ、ダイエット成功!
って、やかましいわッ!!
馬鹿も休み休み言えよッ!!
まあ、休んじゃダメですけどね。
ダイエットしてんだから。
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08/12/2016 車。 長沢著。
お盆。
世間的には。
どうもそういう事になっているらしく。
道理で仕事忙しいと思った。
俺ね。仕事で。
トラックに乗ってどこの馬の骨かわかんねえやつの荷物運んだりしてるんですけど。
だからまあ、基本的には普通の人が休みのときこそ忙しかったりするわけでね。
だからまあ、お盆もその忙しい時期だったりするんですけど。
日曜祝日ってね。
普段運転しない人が車乗ってたりするんでね。
平日に比べてトリッキーな動きしてくる車が多いんですよ。
サンデードライバー、ってやつですね。
俺がね、夜回り先生ならば。
そういうトリッキーな運転するやつにも。
「いいんだよ。間違いはあってもいいんだよ。」
って寛大な心で許してやるんでしょうが。
残念ながら夜も回らなければ先生でもない普通の36歳。
やっぱりちょっとイライラはするんですよ。
誤解しないで頂きたいのは。
確かに俺、車の運転は慣れてます。
仕事も込みで、ほぼ365日車乗る生活をもう十数年間続けてますから。
全体が円滑に進むようなドライビングテクニックに関しては、
どちらかというと優れていると。
僭越ではありますが自負しているとこはあるんですよ。
だからさ、たまの休みにしか運転しない人が、
俺と同じように運転するのは無理なのはわかってるんです。
そんなの当たり前の話でね。
例えばね、サービスエリアなんか入って。
自分の前の車が、駐車するのに何回も切り返してしばらく待たされたとしましょうよ。
これはね、まあ、あー下手だなあとは思いますけど。
イラっとはしないですよ。
だってね、普段からやってなかったらそりゃ手こずりますよ。
俺がね、急に野菜みじん切りしろって言われたら。
まあ出来ない事はないでしょうけど。
世のお母さんほどテキパキとは絶対に出来ないですよ。
普段料理なんてしませんから。
それを「遅えよ!」っていうのは違うのはわかってますから。
なんでもかんでもイライラするわけではないんですよ。
気持ちわからなくはないけど、それはないぞ!ってのがね。
左折するときに、一旦右に膨れるやつ。
これね、マジでけっこういるんですけど。
わかりますかね?
左に曲がりたいときに、内側こすると思っちゃうんでしょうね。
右側にハンドル切ってから、スペースいっぱい使って曲がるやつ。
運転慣れてないとね、ビビってそうしたくなる気持ちわかるんですけど。
例えばね、二車線の道路でこれやられると。
右側走ってるやつに当たる可能性あるんですよ。
当たるまで至らないとしてもね。
右後方から走ってる車にしたらさ。
左前方で左ウィンカー出してる車が、急にこっちに向かってくるわけですよ。
うお!って急にハンドル右に切って事故になる可能性あるわけで。
すげえ危険なんですよ。
そもそもね。
教習所では、左折のときは目一杯左に車を寄せてから、
って習ってるはずで。
単純にルール違反なわけですよ。
気持ちわかるけど、右に膨れなくてもきちんと左折は出来るからやめなさい、と。
そう思うわけです。
でね、一番許せないのが。
三車線くらいの道路で。
交差点ギリギリのところで。
あー、いけねいけね、ここ右折だった!っつって。
一番左の車線から一車線すっとばして、右折レーンに斜めに刺してくるやつ。
で、右折はまだ出来ないから斜めの状態でその車は待機しててさ。
進めるはずの直進車が待ちぼうけ食らうやつ。
まあ、普段通らない道なんでしょうね。
で、ギリギリで「ここ右だった!」なんでしょうね。
知らんがな!!
行け!!
とりあえず、行け!!
まっすぐ進め!!
自分の事しか考えてないんですよ。
ここで曲がらないと、時間のロスになるから、って。
こんなもん、ふざけんなよ、ではあるんですけど。
一応ね、もしかしたら何か事情があるかもしれないと。
思いつく理由を考えてみるわけですよ。
【1】右折しなきゃいけない事に気付いたから
論外。これはさっき言った通り、知らんがなのやつ。
【2】まっすぐ行ったら、二度とここを右に曲がる道には出られないと思ったから
大丈夫。大丈夫だよ。
俺の人生じゃあるまいし、日本の道って基本的にはどこ行ってもやり直し効くから。
【3】あ!ボールを追いかけて飛び出してきた子供が!
ありがとうございます!なんと感謝したらいいものか!
せ、せめてお名前だけでも!!
【4】バナナの皮で滑ったから
気をつけて!後ろから赤い甲羅が迫ってるよ!!
【5】正体不明の敵の仮面の下から、思いもよらない人物の顔が出てきたから
親父、、、!?親父、、、なのか、、、!?
【6】行きたくないわけじゃないさ。だけど、行けない、行けないんだ。だって俺はトナカイだ!角だって、蹄だってあるし!青っ鼻だし!!人間の仲間でもないしバケモノだから
うるせえ!!!いこう!!!(腕がゴムみたいに伸びながら)
【7】ダイヤモンドだから
冷たい泉に素足を浸して!!
なんか、自分が年取ってきて。
こういう大喜利的な事やるときに引用する最小公倍数が、
どれが不特定多数に一番わかりやすいのかわからなくなってきました。
世間的には。
どうもそういう事になっているらしく。
道理で仕事忙しいと思った。
俺ね。仕事で。
トラックに乗ってどこの馬の骨かわかんねえやつの荷物運んだりしてるんですけど。
だからまあ、基本的には普通の人が休みのときこそ忙しかったりするわけでね。
だからまあ、お盆もその忙しい時期だったりするんですけど。
日曜祝日ってね。
普段運転しない人が車乗ってたりするんでね。
平日に比べてトリッキーな動きしてくる車が多いんですよ。
サンデードライバー、ってやつですね。
俺がね、夜回り先生ならば。
そういうトリッキーな運転するやつにも。
「いいんだよ。間違いはあってもいいんだよ。」
って寛大な心で許してやるんでしょうが。
残念ながら夜も回らなければ先生でもない普通の36歳。
やっぱりちょっとイライラはするんですよ。
誤解しないで頂きたいのは。
確かに俺、車の運転は慣れてます。
仕事も込みで、ほぼ365日車乗る生活をもう十数年間続けてますから。
全体が円滑に進むようなドライビングテクニックに関しては、
どちらかというと優れていると。
僭越ではありますが自負しているとこはあるんですよ。
だからさ、たまの休みにしか運転しない人が、
俺と同じように運転するのは無理なのはわかってるんです。
そんなの当たり前の話でね。
例えばね、サービスエリアなんか入って。
自分の前の車が、駐車するのに何回も切り返してしばらく待たされたとしましょうよ。
これはね、まあ、あー下手だなあとは思いますけど。
イラっとはしないですよ。
だってね、普段からやってなかったらそりゃ手こずりますよ。
俺がね、急に野菜みじん切りしろって言われたら。
まあ出来ない事はないでしょうけど。
世のお母さんほどテキパキとは絶対に出来ないですよ。
普段料理なんてしませんから。
それを「遅えよ!」っていうのは違うのはわかってますから。
なんでもかんでもイライラするわけではないんですよ。
気持ちわからなくはないけど、それはないぞ!ってのがね。
左折するときに、一旦右に膨れるやつ。
これね、マジでけっこういるんですけど。
わかりますかね?
左に曲がりたいときに、内側こすると思っちゃうんでしょうね。
右側にハンドル切ってから、スペースいっぱい使って曲がるやつ。
運転慣れてないとね、ビビってそうしたくなる気持ちわかるんですけど。
例えばね、二車線の道路でこれやられると。
右側走ってるやつに当たる可能性あるんですよ。
当たるまで至らないとしてもね。
右後方から走ってる車にしたらさ。
左前方で左ウィンカー出してる車が、急にこっちに向かってくるわけですよ。
うお!って急にハンドル右に切って事故になる可能性あるわけで。
すげえ危険なんですよ。
そもそもね。
教習所では、左折のときは目一杯左に車を寄せてから、
って習ってるはずで。
単純にルール違反なわけですよ。
気持ちわかるけど、右に膨れなくてもきちんと左折は出来るからやめなさい、と。
そう思うわけです。
でね、一番許せないのが。
三車線くらいの道路で。
交差点ギリギリのところで。
あー、いけねいけね、ここ右折だった!っつって。
一番左の車線から一車線すっとばして、右折レーンに斜めに刺してくるやつ。
で、右折はまだ出来ないから斜めの状態でその車は待機しててさ。
進めるはずの直進車が待ちぼうけ食らうやつ。
まあ、普段通らない道なんでしょうね。
で、ギリギリで「ここ右だった!」なんでしょうね。
知らんがな!!
行け!!
とりあえず、行け!!
まっすぐ進め!!
自分の事しか考えてないんですよ。
ここで曲がらないと、時間のロスになるから、って。
こんなもん、ふざけんなよ、ではあるんですけど。
一応ね、もしかしたら何か事情があるかもしれないと。
思いつく理由を考えてみるわけですよ。
【1】右折しなきゃいけない事に気付いたから
論外。これはさっき言った通り、知らんがなのやつ。
【2】まっすぐ行ったら、二度とここを右に曲がる道には出られないと思ったから
大丈夫。大丈夫だよ。
俺の人生じゃあるまいし、日本の道って基本的にはどこ行ってもやり直し効くから。
【3】あ!ボールを追いかけて飛び出してきた子供が!
ありがとうございます!なんと感謝したらいいものか!
せ、せめてお名前だけでも!!
【4】バナナの皮で滑ったから
気をつけて!後ろから赤い甲羅が迫ってるよ!!
【5】正体不明の敵の仮面の下から、思いもよらない人物の顔が出てきたから
親父、、、!?親父、、、なのか、、、!?
【6】行きたくないわけじゃないさ。だけど、行けない、行けないんだ。だって俺はトナカイだ!角だって、蹄だってあるし!青っ鼻だし!!人間の仲間でもないしバケモノだから
うるせえ!!!いこう!!!(腕がゴムみたいに伸びながら)
【7】ダイヤモンドだから
冷たい泉に素足を浸して!!
なんか、自分が年取ってきて。
こういう大喜利的な事やるときに引用する最小公倍数が、
どれが不特定多数に一番わかりやすいのかわからなくなってきました。
08/10/2016 アイルビーバック。 長沢著。
ひっそりと
ブログを再び
書いてみる
だいたいね。
久しぶりになにかを始めるときは。
一句詠んどけば間違いないだろうと。
どうですか、この隙のない俳句。
「ひっそりと」で、誰も閲覧する事のなくなったこのブログを表し、
「ブログを再び」で、過去にはブログを更新していた事を示唆しつつ、
「書いてみる」で、書いてみる事を鮮やかに表現してみせたわけです。
ホントさあ。
とんでないブランクがあっての、この入り方。
天才?天才なんじゃね?
俺と三井寿は過去の自分を美化して今の自分を責める傾向があるので、
自分としては昔の方がよく書けたなとは思ってるんですけど。
まあ、俺が言わなくても周りのみんながきっと言うでしょうね。
「磯野〜、野球いこうぜ〜!」って。
って、中島!!
中島かよ!!
「カツオ、野球にいく」と、
何と何の三本でうふふふー、だよッ!!
ホントね。
心配。
明日から俺のあだ名、クレー556になるんじゃないかって。
あまりにも錆び付かなくて、クレー556って呼ばれちゃうんじゃないかって。
もう、いきなり呼ばれたって、急には反応出来ないんだからね!
あたしはクレー556じゃなくて、ちゃんと名前あるんだからね!
反応、、、出来ないんだから、、、
本気出せば。
ここからラブコメ書く事も出来るわけですよ。
素直になれない主人公があいつに対する気持ちに徐々に気付きつつ、
取り憑かれた地縛霊と二人三脚でカバディ日本代表を目指す新感覚ラブコメディーで、
最終的に実写映画化まで見えてるんですけどね。
今日のところはそれは保留しつつ。
昨日、直樹の娘と二人で出かけたときのエピソード披露しようかと思ってんですけど。
ブログ久しぶりすぎて、どこから説明したらいいもんかわかんないですけど。
一応説明しとくと、直樹ってのは言わずと知れたうちのギタリスト。
俺とは高校生の頃からの付き合いで。
で、その娘が現在5歳なんですけどね。
昨日、直樹の嫁、そして俺の幼なじみからですね。
仕事で原稿書かなきゃいけなくて、5、6時間娘の面倒をみてくれないかと頼まれまして。
いいぜってことで二人で出かけたんですけど。
とりあえず地元のパルコで俺の買い物に付き合ってもらって、
その後電車でひと駅移動、北浦和でユニオン行ってちょっと買い物しつつ、
その側の公園で遊んできまして。
まあ個人的にものすごく満足しましたし、
たぶん直樹の娘もそれなりに楽しんでて。
いい1日だったわけですが。
帰り。
最寄駅から直樹の娘を徒歩で送る途中。
子供を後ろに乗せた自転車のお母さんとすれ違いまして。
後ろに乗った女の子と、直樹の娘が。
お互いに「あ!」って言いながら手を降りあって。
自転車はそれに気づかなかったのかはわかりませんが、
スピードを緩める事なくそのまま走り去っていったんですけどね。
地元ですからね。
幼稚園の年長さんである彼女。こんな事もあるでしょう。
「幼稚園のお友達?」って聞いたんですよ。
そしたらね、「うん、友達」って。
続けて「へぇ〜、なんて名前の子?」って聞いたらさ。
「うんとね、あの子はね、年中さんで、バラ組なんだよ」
って言うんですよ。
ちょっとニヤニヤしちゃって。
名前は?って聞いてんのに、全然答えになってなくて。
ははーん、さてはと思いまして。
まあ、そういう事もあるでしょう。
大人だって、なんとなく付き合いはあるけども、聞こうと思ってタイミング逃して、みたいな事ありますからね。
ちょっと意地が悪いかな、とは思いつつ、問いただしてみたんですよ。
「お友達なのに、名前知らないの?」って。
そしたら彼女。
ちょっと焦ってね。こう答えたんですよ。
「名前は知ってるよ!知ってるけどね。
今日は名札つけてないからわかんなかった。」
って、お前は政治家かよッ!!
汚職した政治家の記者会見かよッ!!
無茶な言い訳とは知りつつ、とりあえず記者会見をそれでやり過ごして、
喉元過ぎればなんとやら、かよッ!!
この腐りきった世界を変えるのはッ!!
俺たち国民一人一人の意思表示ッ!!
選挙に行くのはもちろんとして、それ以外に一体何が出来るのだろうッ!!
俺がこの小さな手のひらでッ!
出来る事って一体なんなんだろうッ!!!
もうね。天才。
面白エピソード書いてると思ったら。
読者の気づかぬうちに、とんでない社会派なメッセージを織り込んじゃう、っていうね。
ホントね。
心配。
明日から鶴の恩返しって呼ばれちゃうんじゃないかって。
織り込みすぎて、鶴の恩返しって呼ばれちゃうんじゃないかってさ。
ブログを再び
書いてみる
だいたいね。
久しぶりになにかを始めるときは。
一句詠んどけば間違いないだろうと。
どうですか、この隙のない俳句。
「ひっそりと」で、誰も閲覧する事のなくなったこのブログを表し、
「ブログを再び」で、過去にはブログを更新していた事を示唆しつつ、
「書いてみる」で、書いてみる事を鮮やかに表現してみせたわけです。
ホントさあ。
とんでないブランクがあっての、この入り方。
天才?天才なんじゃね?
俺と三井寿は過去の自分を美化して今の自分を責める傾向があるので、
自分としては昔の方がよく書けたなとは思ってるんですけど。
まあ、俺が言わなくても周りのみんながきっと言うでしょうね。
「磯野〜、野球いこうぜ〜!」って。
って、中島!!
中島かよ!!
「カツオ、野球にいく」と、
何と何の三本でうふふふー、だよッ!!
ホントね。
心配。
明日から俺のあだ名、クレー556になるんじゃないかって。
あまりにも錆び付かなくて、クレー556って呼ばれちゃうんじゃないかって。
もう、いきなり呼ばれたって、急には反応出来ないんだからね!
あたしはクレー556じゃなくて、ちゃんと名前あるんだからね!
反応、、、出来ないんだから、、、
本気出せば。
ここからラブコメ書く事も出来るわけですよ。
素直になれない主人公があいつに対する気持ちに徐々に気付きつつ、
取り憑かれた地縛霊と二人三脚でカバディ日本代表を目指す新感覚ラブコメディーで、
最終的に実写映画化まで見えてるんですけどね。
今日のところはそれは保留しつつ。
昨日、直樹の娘と二人で出かけたときのエピソード披露しようかと思ってんですけど。
ブログ久しぶりすぎて、どこから説明したらいいもんかわかんないですけど。
一応説明しとくと、直樹ってのは言わずと知れたうちのギタリスト。
俺とは高校生の頃からの付き合いで。
で、その娘が現在5歳なんですけどね。
昨日、直樹の嫁、そして俺の幼なじみからですね。
仕事で原稿書かなきゃいけなくて、5、6時間娘の面倒をみてくれないかと頼まれまして。
いいぜってことで二人で出かけたんですけど。
とりあえず地元のパルコで俺の買い物に付き合ってもらって、
その後電車でひと駅移動、北浦和でユニオン行ってちょっと買い物しつつ、
その側の公園で遊んできまして。
まあ個人的にものすごく満足しましたし、
たぶん直樹の娘もそれなりに楽しんでて。
いい1日だったわけですが。
帰り。
最寄駅から直樹の娘を徒歩で送る途中。
子供を後ろに乗せた自転車のお母さんとすれ違いまして。
後ろに乗った女の子と、直樹の娘が。
お互いに「あ!」って言いながら手を降りあって。
自転車はそれに気づかなかったのかはわかりませんが、
スピードを緩める事なくそのまま走り去っていったんですけどね。
地元ですからね。
幼稚園の年長さんである彼女。こんな事もあるでしょう。
「幼稚園のお友達?」って聞いたんですよ。
そしたらね、「うん、友達」って。
続けて「へぇ〜、なんて名前の子?」って聞いたらさ。
「うんとね、あの子はね、年中さんで、バラ組なんだよ」
って言うんですよ。
ちょっとニヤニヤしちゃって。
名前は?って聞いてんのに、全然答えになってなくて。
ははーん、さてはと思いまして。
まあ、そういう事もあるでしょう。
大人だって、なんとなく付き合いはあるけども、聞こうと思ってタイミング逃して、みたいな事ありますからね。
ちょっと意地が悪いかな、とは思いつつ、問いただしてみたんですよ。
「お友達なのに、名前知らないの?」って。
そしたら彼女。
ちょっと焦ってね。こう答えたんですよ。
「名前は知ってるよ!知ってるけどね。
今日は名札つけてないからわかんなかった。」
って、お前は政治家かよッ!!
汚職した政治家の記者会見かよッ!!
無茶な言い訳とは知りつつ、とりあえず記者会見をそれでやり過ごして、
喉元過ぎればなんとやら、かよッ!!
この腐りきった世界を変えるのはッ!!
俺たち国民一人一人の意思表示ッ!!
選挙に行くのはもちろんとして、それ以外に一体何が出来るのだろうッ!!
俺がこの小さな手のひらでッ!
出来る事って一体なんなんだろうッ!!!
もうね。天才。
面白エピソード書いてると思ったら。
読者の気づかぬうちに、とんでない社会派なメッセージを織り込んじゃう、っていうね。
ホントね。
心配。
明日から鶴の恩返しって呼ばれちゃうんじゃないかって。
織り込みすぎて、鶴の恩返しって呼ばれちゃうんじゃないかってさ。
11/25/2014 本編とは関係ないけど、二回連続で餅が出てくるブログってどうなんだろう。 長沢著。
直樹とね。
あとは、我が最愛の、直樹の娘と3人で。
公園に遊びに行ったんですよ。
祝日で、まあ元々直樹と娘は2人で遊びに行く予定だったんですけど。
俺が急遽予定なくなったもんでね。
一緒についていったんですけど。
みなさんご存知かどうかは知らないですけど。
直樹は植物に関する仕事に就いてましてね。
昔から事あるごとに「植物についてはなんでも聞いてくれよ」って豪語してて。
じゃあこれなんて植物?とか聞いたりすると、
「それ以外だったらなんでもわかるから」と言って、
お前それ何時代のボケだよ、ってレベルの返ししてきたりするんですけどね。
それでもまあやっぱり、仕事にしてるくらいですから。
確かな知識も持ってるわけですよ。
今回娘を交えて遊んでたときもね。
ドングリを拾う娘を横に、俺に「ドングリのあれこれ」をいろいろ教えてくれたりして。
これは◯◯科のドングリだ、とか、
帽子が横線になってるのは◯◯科の特徴だ、とか。
俺、植物なんてほとんど興味なかったからね。
知らない事ばっかりだったし、やっぱり大人になってからのそういうのって、
非常に興味深くて面白かったりするわけで。
やっぱ、餅は餅屋だよなあ、なんて。
高校からの同級生の直樹に、関心しちゃう事もあるわけですよ。
そんななかで。
直樹の娘がね。徐に掌に握った何かを俺たちに見せてきて。
「これ、なーに?」って。
最初に俺が見たんですけどね。
小さな丸い形をしたそれは、木の実である事は間違いないんですよ。
直樹の娘は、それが植物である事すらわかっていない様子だったので、
とりあえず教えてあげたんですよね。
「これ、木の実だよ!何の木の実かはわからないけど、
お父さんに聞いたらわかるんじゃない?」って。
こんなもんね。
娘の握ってたものがライオンの赤ちゃんなら。
間違いなくムツゴロウに任せますよ。
もしくは、手の中に握ってたのが赤と青のコードなら、
スティーブンセガール呼ばなきゃいけないとこでしたが。
掌の中身、木の実。
そして、俺たちのバックには。
俺の同級生でバンドメンバー、そして、あの子の父親、
なおかつ、植物博士の、直樹がいるわけですよ。
こんなもん、優勝ですよ。
大会あったら、優勝。
決勝まで全部ダブルスコアで。
もう、期待しかない目で、木の実を受け取る直樹の事見てたんですけどね。
いきなり。
もうね、木の実を受け取るや否や。
「あー、お父さんわかっちゃったなあ、たぶん。」
速!速いんですけど!
触ってすぐなんですけど!!
あんなにすぐわかるなんて!!
仮に、木の実じゃなくて、テトリスの、あの、Zを「そぉい!」つって伸ばしたみたいな、
邪魔にしかならないやつですら、あんなトリッキーな形のあんちくしょうですら、
触ってもあんな速さでは認識出来ませんよ。
うおー、やっぱ博士はすげえや!!
いったい何の木の実なのか、答えを今か今かと待つ俺たちを焦らすように。
割ったら間違いないから、なんていいつつ、
小さな木の実を二つに割る直樹。
「あれ!?あ、ちがうなあー。サンショウだと思ったんだけどなあー!」
ある。
あるでしょ。
そりゃ、博士だって、間違える事ありますよ。
俺たちならまず、「サンショウ」が出てこないからね。
間違える事すら許されませんから。
でね。
博士ですから。
こんなもんで終わりませんよ。
「ちょっと、食べてみるか。」
知識。
素人目に見れば無鉄砲で愚かな行動に見えるこれも。
確かな知識に裏打ちされた、最早技術と呼んでも差し支えない行動ですよ。
落ちている木の実を割って口にする。
子供ならわかりますよ。
それこそ、ここにいる直樹の娘ならば口にするかもしれませんよ。
そんなもんね、横にいたら100パー止めるやつ。
「こら!そんなもん食べちゃダメだよ!!
お腹壊すよ!!」って。
当然ね、自分でもしないですよ。なにがあるからわかりませんから。
口にしても大丈夫な事がわかってて。
なおかつ、足りない情報を味覚で補って答えを導こうとしてるんですよ。
これが博士でなくてなんなのか。
改めて、あー、直樹すげえなあ、なんて思ったんですけどね。
割った木の実を口に運ぶ直樹。
で、口に入れた、刹那で。
木の実を吐き出して。
「ペッ!ウェー!!
苦!!超にげえーー!!なんだこれ!!」
つうか、
ノープランだったんかよッ!!
興味本位で口に入れただけかよッ!!
子供かッ!!
というか、乳児かッ!!!
みんなに覚えといて欲しいのは、
落ちてる木の実は食っちゃダメ、って事ね。
あとは、我が最愛の、直樹の娘と3人で。
公園に遊びに行ったんですよ。
祝日で、まあ元々直樹と娘は2人で遊びに行く予定だったんですけど。
俺が急遽予定なくなったもんでね。
一緒についていったんですけど。
みなさんご存知かどうかは知らないですけど。
直樹は植物に関する仕事に就いてましてね。
昔から事あるごとに「植物についてはなんでも聞いてくれよ」って豪語してて。
じゃあこれなんて植物?とか聞いたりすると、
「それ以外だったらなんでもわかるから」と言って、
お前それ何時代のボケだよ、ってレベルの返ししてきたりするんですけどね。
それでもまあやっぱり、仕事にしてるくらいですから。
確かな知識も持ってるわけですよ。
今回娘を交えて遊んでたときもね。
ドングリを拾う娘を横に、俺に「ドングリのあれこれ」をいろいろ教えてくれたりして。
これは◯◯科のドングリだ、とか、
帽子が横線になってるのは◯◯科の特徴だ、とか。
俺、植物なんてほとんど興味なかったからね。
知らない事ばっかりだったし、やっぱり大人になってからのそういうのって、
非常に興味深くて面白かったりするわけで。
やっぱ、餅は餅屋だよなあ、なんて。
高校からの同級生の直樹に、関心しちゃう事もあるわけですよ。
そんななかで。
直樹の娘がね。徐に掌に握った何かを俺たちに見せてきて。
「これ、なーに?」って。
最初に俺が見たんですけどね。
小さな丸い形をしたそれは、木の実である事は間違いないんですよ。
直樹の娘は、それが植物である事すらわかっていない様子だったので、
とりあえず教えてあげたんですよね。
「これ、木の実だよ!何の木の実かはわからないけど、
お父さんに聞いたらわかるんじゃない?」って。
こんなもんね。
娘の握ってたものがライオンの赤ちゃんなら。
間違いなくムツゴロウに任せますよ。
もしくは、手の中に握ってたのが赤と青のコードなら、
スティーブンセガール呼ばなきゃいけないとこでしたが。
掌の中身、木の実。
そして、俺たちのバックには。
俺の同級生でバンドメンバー、そして、あの子の父親、
なおかつ、植物博士の、直樹がいるわけですよ。
こんなもん、優勝ですよ。
大会あったら、優勝。
決勝まで全部ダブルスコアで。
もう、期待しかない目で、木の実を受け取る直樹の事見てたんですけどね。
いきなり。
もうね、木の実を受け取るや否や。
「あー、お父さんわかっちゃったなあ、たぶん。」
速!速いんですけど!
触ってすぐなんですけど!!
あんなにすぐわかるなんて!!
仮に、木の実じゃなくて、テトリスの、あの、Zを「そぉい!」つって伸ばしたみたいな、
邪魔にしかならないやつですら、あんなトリッキーな形のあんちくしょうですら、
触ってもあんな速さでは認識出来ませんよ。
うおー、やっぱ博士はすげえや!!
いったい何の木の実なのか、答えを今か今かと待つ俺たちを焦らすように。
割ったら間違いないから、なんていいつつ、
小さな木の実を二つに割る直樹。
「あれ!?あ、ちがうなあー。サンショウだと思ったんだけどなあー!」
ある。
あるでしょ。
そりゃ、博士だって、間違える事ありますよ。
俺たちならまず、「サンショウ」が出てこないからね。
間違える事すら許されませんから。
でね。
博士ですから。
こんなもんで終わりませんよ。
「ちょっと、食べてみるか。」
知識。
素人目に見れば無鉄砲で愚かな行動に見えるこれも。
確かな知識に裏打ちされた、最早技術と呼んでも差し支えない行動ですよ。
落ちている木の実を割って口にする。
子供ならわかりますよ。
それこそ、ここにいる直樹の娘ならば口にするかもしれませんよ。
そんなもんね、横にいたら100パー止めるやつ。
「こら!そんなもん食べちゃダメだよ!!
お腹壊すよ!!」って。
当然ね、自分でもしないですよ。なにがあるからわかりませんから。
口にしても大丈夫な事がわかってて。
なおかつ、足りない情報を味覚で補って答えを導こうとしてるんですよ。
これが博士でなくてなんなのか。
改めて、あー、直樹すげえなあ、なんて思ったんですけどね。
割った木の実を口に運ぶ直樹。
で、口に入れた、刹那で。
木の実を吐き出して。
「ペッ!ウェー!!
苦!!超にげえーー!!なんだこれ!!」
つうか、
ノープランだったんかよッ!!
興味本位で口に入れただけかよッ!!
子供かッ!!
というか、乳児かッ!!!
みんなに覚えといて欲しいのは、
落ちてる木の実は食っちゃダメ、って事ね。