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今週は春節(旧正月)のため1週間お休みをもらっていました。その休みを利用して、オーストラリアのゴールドコーストに行って来ました。

選定理由は「土ボタルを見たい」という単純なものでしたが、それはそれはすばらしいものでした。土ボタルは極端に光が苦手なため、生息地での写真は厳禁、そのためBlogなど見てもプロ撮影の同じ写真以外、ほとんど写真が載ってません。これだけの情報社会だけに、逆にこの特に「画像情報の少なさ」は最高だな、と感じました。写真には写らない美しさがあるから、と。帰りに見たとてつもない数の星空も、本当にすばらしいものでした。

そんなゴールドコースト旅行で見つけたあるレストラン。自分の中で旅行中の食事はとても大切なイベントのひとつなのですが、その夜は息子が寝てしまいそう、ということもありホテルから遠出は無理と判断、ホテル近くで食事を取ることにしました。

今回、ホテルは環境重視で街の中心部から少し離れたサービスアパートに泊まっていました。街中はNight Clubなどが活況で夜に騒音がある、という話を聞いたためです。(それはそれでワクワクするのですが)スマホで近くのレストランを調べると、ホテルのすぐ近くに2件のイタリアンレストランがあることがわかりました。

まず近い方をちらっと見て見ます。客はまばらですが雰囲気が良くファーストインプレッションはGood。念のためもう一軒の口コミを見て見るとすごい口コミの数と高評価、気になったのでそちらも覗きに行ってみました。

話は逸れますが、この「旅先でスマホの口コミを見ながら店選びをする」というのは今後減らして行きたいことのひとつです、旅が持つ魅力のひとつである「偶然の何か」を減らしてしまっている気がしてならないので。(でも結果として今回はこれに救われたのですが。。。)

もう1軒を覗くと、お世辞にも雰囲気は先ほどのお店に比べ良いとは言えないぶっきらぼうな店構え。ただ、すでに3−4組の地元のお客さんが食事を楽しんでいて、どのお客さんも何かとても幸せにみえます。多くのお客さんがオーストラリアワインを飲みながら、隣の団体はビールの瓶をすでに5−6本空けていてとても楽しそう。

このレストラン、路面電車の駅の真ん前で、その乗客の乗り降りを眺めながら食事を楽しめる、という絶好かつ大好物なシュチエーション。ちなみにこれは敬愛するeastern youthの吉野さんの影響が大、詳しくは以下を確認です。
吉野寿「天沼メガネ節」

そんなイタリアンレストラン、名前は「ROMA」と言います。日本食レストラン「東京」てことですね、最高。

席に着くと店主と思われる男がメニューを持ってやって来ました。「Good day、今日はどんな日でしたか?」なんて強いイタリア訛りの英語で話しかけます。メニューでビールを探しますが見当たらないので、取り急ぎ食事を頼みます。パスタとサラダ、パスタは最近無性にハマっているマリナーラを2つ、ここは海が近いしROMAと言うだけあってマリナーラは鉄板でしょう、などと思いながら。

店主がやって来たので食事を頼みました。店主は満面の笑みで「オッケーです!」と言いながら去って行きました。ちょって待てよ、ビールを頼んでいない!と言うことで店主を呼び、ドリンクのメニューをください、とお願いしました。すると店主は少し怪訝な顔をしながら「すいません、うちではドリンクは出していません」と。僕は「え?でも周りのお客さん皆、飲みまくってますよね?」と聞き返します。すると店主は言うのです。

「あぁ、皆さんそれぞれ好きな飲み物を買って持って来てもらってるんですよ、そこの角に安くて種類も豊富な最高の酒屋がありますのでぜひそちらで買ってください。持ち込み料はタダです、ワイングラスも無料で貸し出しますよ!」
と。そして僕にウインクをしたのです。

あぁ、この酒好きのすべてをわかってくれているようなこの店主のウインクに抱かれたい!!!

そんな最高な気持ちになった僕は、角の居酒屋にダッシュ!地元のクラフトビールと白ワインを買い、駅にやってくる路面電車に乗り降りする乗客を眺めながら最高の時間を過ごしました。


そして翌日もROMAにリピートし、店主と談笑したのでした。
写真にはうつらない美しさがあるから、写真は割愛します。
国籍と業態を超えた「普遍的な何か」を感じた、すばらしい夜でした。


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