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10/02/2019    W40 進化 *山岡書いた
台湾を旅行しています。

昨日まで台湾の最南端の街にいました。大手チェーンが続々と進出して同質化するアジアリゾートと比べて、派手さはないけど素朴でとてものんびりできました。

あいにく、日本でも話題になった台風18号がすぐ横を通り過ぎていて、1日風が強くて海に入れない日がありました。なので街から車で30分ほどのところにある大きな水族館に行ってきました。台湾最大の水族館のようです。

ここはとてもおもしろくて、通常の水族館でよくあるような展示に加えて、CG展示が充実していました。さらに今の生き物だけでなくて、古代の水中生物のCG展示が充実していて、大きなスクリーンの中をモササウルスが悠々と泳いでいる様は、まさに自分が古代の海の中にいるような感覚にしてくれました。

そんな展示の中に、陸の王者となった哺乳類の一部が再び海に戻り、その環境に適応し、今のクジラやイルカにつながっていく、という説明展示がありました。カピパラの仲間のような生き物が海に入ろうと決めたのが4500万年前で、海の中で長く泳げるイルカの原型のような生き物に進化したのが2000万年くらい前。

その展示を見ながら、いったいどうやったら同じ生き物がここまで姿形を変えられるのか?を想像していました。CGの展示では、この間2500万年の間に、鼻が少しずつ顔の上に移動していき、体が流線型になっていきます。鼻の位置が高い個体の生存確率が上がるから、徐々に遺伝の中で鼻が上に上がっていく。論理的には理解できるのですが、それと自分が想像できる時間の感覚がまったく合わない。

そもそも自分の寿命がせいぜい100年で、自分の父から自分の息子までの間、3世代でもせいぜい200年くらいにしかならないのでそれが2500万年と考えてもよくわからなくなりました。こういう時はメタファーだ、自分の想像しやすいわかりやすいものに例えてみよう!

ということで時間をお金にして考えてみました。
自分の父から息子までで200円しかない。
鼻を上にあげてイルカになるには2500万円必要!

自分たちはせいぜい小学校1年生でおこずかい200円しかない!
でも2500万円のマンション買わないとだめ!
100円玉貯金箱どれくらい必要?
そのコインの数だけオヤジから息子まで必要!!!

なんて考えて、なんだかわかったようなわからないような、でもとても想像できないとてつもないことだ、ということがわかったのでした。進化と時間とそこへ重ねる自分たち。

日々の小さな悩みなんてちっぽけだなぁ、なんて思って、でもすぐにeastern youthの「ちっぽけだって、なんだっていいから、歌を俺にくれ」が頭の中で鳴ってました。


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