さて、なぜか特別編です。


一回目の本棚でレビューした、「ジョジョの奇妙な冒険」という漫画なんですが。

一回目の、しかも一作目にレビューしたことからもわかるとおり、自分の漫画人生の中で、

ナンバーワンではないかというくらい思い入れのある作品でして。

最近でこそ、ショコタンやらケンコバやらの功績で一躍有名になった感のあるジョジョですが、

俺が小学生の頃は本当に読んでいる人が少なくて。

当時、初めて俺にジョジョを教えてくれた友達がいたのですが、結局その友達としかジョジョの話は出来なかったからね。

その「虐げられてる感」もまた、俺のオタク心をくすぐったのかもしれないですけど。


大人になって、特にバンドを始めてからでしょうか、周りに「俺もジョジョ好きだぜ」ってやつが増えまして。

あたかもそれは「スタンド使いは惹かれあう」に沿っているような気がして嬉しくなったものですよ。


最近、タイタイ(アペイジ)とサチコちゃん(カイザーソゼ)にジョジョをちょっとずつ貸してるんですけどね。

それにともなって自分でも読み返してみまして。

やはり、素晴らしい作品であるということを再確認。


そして奇しくも明日は、LINKの解散ライブ。

初めて今は無き西荻窪ワッツで対バンしたとき、俺は柳井君に、どこかの雑誌で読んだ情報を頼りに、

「柳井君もジョジョ好きなんだよねえ?俺もすげえ好きなんだよ。」と話かけたのは、もう何年前でしょう。

今でこそ仲良くしてる彼もまた、ジョジョが縁で「惹かれあった」仲だといっても過言ではないのかな、と。

そんなわけで今回は、彼等への餞別の意味も込めて、俺の本棚特別編「ジョジョの奇妙な冒険」をお届けします。

興味ない人はまったく話がよめないと思うので、思いっきりスルーしちゃってください。



・第一部「ジョナサン・ジョースター」〜その青春〜


記念すべきジョジョの第一部。

五冊に満たない短い話ではあるんですが、のちのジョジョに影響を与える主要人物が出まくってます。

ジョナサンはもちろん、ジョジョ作品の要ともいえるディオ、ツェペリ、

そして、最終第六部までジョースター一族を支えるスピードワゴン。

(余談ですが、お笑いコンビ『スピードワゴン』は、ここから名前を取ってるんだぜ)

第一話の冒頭から「第一部」と謳っているところからも、荒木飛呂彦の構想がすでにだいぶ広がっていたことが伺えるんですね。

印象的であるのは、やはり前半の少年部分。

一巻においては、主人公を差し置いて圧倒的な存在感を放つディオに尽きるといってもいいでしょう。

馬車から降りてくるシーン、エリナに強引にキスをするシーン(かの有名な、ズキュュュウウン)、

魔少年ビーティーを彷彿とさせながらも、それを上回る悪党ぶり。

まだ石仮面で力を得る前にしてこのエネルギー、物語全編に絡んでくるにふさわしいキャラですね。


ジョナサンの成長ぶり、という意味でも重要なこの一部。

歴代のジョジョでは、ただ一人だけ「少年時代」が描かれるのも、ジョナサンだけなんですね。

(回想シーンだったり、若返りは別として)


ラストの船上、ジョナサンがディオの首を抱いて絶命するシーン、ジョジョ史上に残る名シーンです。



・第二部「ジョセフ・ジョースター」〜その誇り高き血統〜


一部、ジョナサンの孫にあたるジョセフの物語。

おじいちゃんそっくりの見た目とは裏腹な軽い言動、一部でいうところのスピードワゴンみたいなキャラですが、

その内面に秘めた美学の数々は、やはり主人公と唸らせるものがあります。


非常に個人的な意見ですけど、ジョジョの中で一番「艶っぽい」のは、この第二部ではないかと思うんですが。

具体的にどこが、と言われると困るんですけど、画風だとかエピソードだとか、全体的に艶っぽい、と。

エロい、ともちょっと違うんですよね。やっぱり、艶っぽいが一番しっくりくる。どうでもいいんですけど。


石仮面が完結するこの二部では、遂に石仮面の最終形態に辿り着くわけですが、

結局「倒すことが出来ない」というところが、荒木飛呂彦のこだわりを感じますね。

ジョジョファンは、新しい部に突入するたびに、「次こそカーズ復活か!?」って想像を膨らませたものです。



・第三部「空条承太郎」〜未来への遺産〜


ジョセフの孫、空条承太郎が主人公の第三部。

シリーズ最高傑作の呼び声も高く、一番メジャーなとこではないでしょうか。

リアルタイムで入ったのは俺もここからです。


特筆すべきはその後も最後まで登場する「スタンド」の存在。

荒木飛呂彦曰く、大友克洋の漫画にインスパイアされて考え付いたそうですが、

「目に見える超能力」というコンセプトの斬新な発想。

初期は前作を意識してか、「幽波紋」という当て字がつけられてましたね。

これは漫画史上に残る発明だと俺は思ってるんですけど。

シャーマンキング、ブリーチ辺りは、完全にこの影響ですからね。

発想と言う意味では(力のインフレをなくす、という意味で)、ワンピースの悪魔の実もそのカテゴリーに入るでしょう。


で、そのスタンドに、一部で圧倒的な存在感を誇ったディオが絡んできて、

さらに二部のジョセフが仲間についてくるわけですから、そんなもんテンションはあがるに決まってんですよ。


さらにこの部では、俺の最も好きな花京院も登場してくるんですね。

花京院「典明」が。

ディオのスタンドの秘密を解いて、命を落としながらも仲間にそれを伝える儚さ。

そこにシビれる!あこがれるぅ!ですよ。


また、個人的にはディオ以上にクールに死んでいったンドォールが敵キャラで一番格好良かったと。

盲目、名前が「ン」から始まるトリッキーさ、そして最後は自分のスタンドで自害。

ハードボイルド小説の主人公ですよ、こんなもん。


前半、まだ「ワールド21」の名前でディオのスタンドが謎に包まれていた頃、

なぜディオが「ハーミットパープル」を使ったのかは、ジョジョファン最大の謎ですね。


三部に関しては語りたいこともっとあるんですが、さすがにこれ以上書いてもきりないんでこのへんにしておきます。





思った以上に長くなってしまったので、二回にわけてお送りします。

読んだことない人はチンプンカンプンでしょうね。

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