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リンクへの餞別、とか言いましたけどね。

ただ単純に、暇であるのと、まとめ読みしてテンションがあがっただけじゃねえのか?

ひとつ書き終えてそんなことを思ったわけですが、気にしないから。


俺のォォォォーーー、徒然はァァァァーーーー、

世界一ィィィィィィーーーー!!!!


シュトロハイムの精神で残りを書き上げようと思います。






・第四部「東方仗助」※サブタイトル無し



第二部の主人公、ジョセフが浮気して出来た子供、仗助が主人公の四部。

年齢的におかしな話ではありますが、承太郎のおじさんということになるんですね。


今まで説明を省いてきましたけど、本編の主人公はタイトルが示すとおり、名前を略して「ジョジョ」と呼ばれているわけですが。

ジョナサン・ジョースター、ジョセフ・ジョースター、ここまでは自然にわかると思うんですけど。

空条承太郎は、名字の最後と名前の最初で「じょうじょ」つまり、ジョジョです。

そしてこの仗助。

なんと名前を両方とも音読みにして「じょうじょ」、ジョジョになるわけで。

はじめは、「うわー強引!」ってのと、その主役らしからぬ髪形で好きになれなかったんですけどね。

スタンドのデザインも、そんなに格好いいわけではなかったし。


で、最近読み返してみて思ったんですけど。

ジョジョの最高傑作は、個人的にはこの四部である、と。

少年誌の王道であるジャンプに連載の漫画にして、荒木飛呂彦のこだわりが一番詰まってるのは、

この第四部だと思うんですよ。


同時期にはたぶん、ドラゴンボール、幽々白書などの王道格闘漫画が全盛期の頃だったわけですけどね。

今あげたどちらも、最終的には「力のインフレ」でわけがわかんないことになっていったんですよね。

どちらも面白いとは思いますけど。


ところがジョジョに関しては、三部で登場したスタンドをうまく使ってそれを回避していて。

知能戦の様相を呈す事が多いんですね。

限られた能力でいかに戦うか、が見所なわけですよ。


こと四部は最もその傾向が強いと。

まずね、最大の敵である吉良吉影の最大の目的が「静かに暮らしたい」ですから。

今までの作品であれば、敵は襲ってくるものなんですよ。

それは漫画の常識から言っても、そうでなくてはいけないんですけど。

それが近作に限っては、「待機型」であることが多いと。

つまり、たまたま出会ってしまって戦うタイプであるわけで。


「日常に潜む悪意」、これは我々が実社会でも経験し得る出来事であって、

グッとくる怖さが伝わってくるんですよね。


その人間の精神を反映するのがスタンドである、というルールにのっとって登場する本作のキャラは、

ザ・ロック(小林玉美)だとかシンデレラ(辻彩)だとか、およそ戦闘に向かないタイプが多く、

そういったところからも、四部のコンセプトが伺えると思うわけです。



・第五部「ジョルノ・ジョバーナ」~黄金なる遺産~



久しぶりのわかりやすい「ジョジョ」。

ただし本名は汐華初流乃(しおばなはるの)で「しょはな・しおるの」→「ジョルノジョバーナ」と読ませる、

これまた前回同様多少強引な展開ですが。

シリーズ初の、ジョースターの血統ではない主人公。ディオの息子です。

ただし厳密に言うとディオの肉体はジョナサンなので、血統という意味では間違っていませんが。


四部のコンセプトが「日常に潜む悪意」であるならば、この五部のコンセプトは、

「なにが悪であるか?」ということだと個人的に考えています。

主人公にシリーズ最大の敵であるディオの子供を持ってきたところや、ギャングの組織で成り上がるなど、

随所にそれが伺えるとは思うんですけど。


また、四部との対比として、

主役の能力→四部「モノをなおす」・五部「モノに生命を与える」

敵のボスの能力→四部「時間をふっとばす」・五部「時間を消しさる」

と、似通っているにも関わらず、話全体としてはまったく違うものになっているところも注目です。


ジョジョと言えば、アーティストの名前をキャラクターに使うことで有名なんですが、

この五部は特に(年齢的なものもあるんでしょうが)お馴染みの名前がたくさん出てきます。

オアシス、グリーンデイ、エアロスミス、セックスピストルズ、クラッシュ、ビーチボーイズなどなど。

他の部にももちろん知ってる名前は出てくるんですが、この部が一番多いような気がします。

アーティストの名前を探すのも、ジョジョのひとつの楽しみかたでもあるんですね。


また、五部はイタリアが舞台であるんですけど、今までアルファベットでは「JOJO」と表記されていたんですが、

イタリアではその発音がないらしく、単行本の背表紙の表記が「GIOGIO」と変更されています。

こういう細かいこだわりは、荒木飛呂彦ならではといったところでしょう。




第六部「空条徐倫」~ストーンオーシャン・石作りの海~



シリーズ初の女性の主人公。名字でわかるとおり、空条承太郎の娘です。

五部までで63巻を数えたジョジョですが、この第六部の単行本から改めて一巻と表記され、

カッコで<64>と記されています。

前作までとは一線を置く、という荒木飛呂彦のこだわりであると言えるでしょう。


まず衝撃を受けたのが、主人公が女性であるがゆえのセリフ。

言い回しとしては今までのシリーズと変わらないんですけどね、

「一人エッチをみられた」だの「生理用のナプキンみてーによく吸い取る」だの、

ちょっとショックなセリフがたくさん出てきます。

それがまた格好良かったりするのが、ジョジョの魅力であるとも言えるんですけど。


あとはさっき触れたキャラの名前。

アーティストの名前はもちろん出てくるんですが、六部は服のブランドの名前が初めて(たぶん)出てくるんですよね。

エンポリオ・アルニーニョ(エンポリオアルマーニ)、ミューミュー(ミウミウ)、DアンG(ドルチェアンドガッバーナ)など。

どこかのインタビューでも言ってましたが、作者はイタリア全般が好きなことが伺えますね。


さて、肝心の本編なんですが。

正直、一回読んだだけじゃわけわからんです。

リアルタイムで読んでいるとき、「あ!荒木飛呂彦が変な宗教にハマった!!」って思いましたもん。

マジで。

重力と時間の関係、おそらくアインシュタインの相対性理論からインスパイアされたのではないかと察するんですが、

他のシリーズに比べて圧倒的にわかりにくいんですよ。

敵(プッチ神父)の目的もそうだし、登場するスタンドの能力も今までとは比にならないくらいわかりずらくて。

風水使うスタンド、なんてのも出てきますからね。


ラストのシュールさといったら、他に類を見ないレベル。

まず、最後の最後でボスと戦うのが主人公ではないですからね。

これはちょっと他では見ないでしょう。


五部と六部のラストは漫画の常識からいって異端であると、そう思います。




・短編~岸辺露伴は動かない~



四部の登場人物である岸辺露伴が主役の短編。

短編集「死刑執行中脱獄進行中」に収録されている「エピソード16・懺悔室」と、

ジャンプスクエアという雑誌に掲載された「六壁坂」という二編があります。


スタンドという能力を使える岸辺露伴が登場しますが、物語自体に直接関わってくる事はなく、

魔少年ビーティーなどで見せた、荒木飛呂彦お得意のショートミステリーで構成されています。


どちらも幽霊的な存在を中心に話が進むんですが、そういった霊的な怖さとは別種類の怖さがありますね。


余談ですがこの岸辺露伴、歳が俺と一緒です。本当に余談ですけど。




・短編~デッドマンズQ~



これも短編集「死刑執行中脱獄進行中」に収録されている作品。

オールマンという雑誌に掲載された三話からなる、死神(?)の話です。


これですね、俺の好きな小説家、伊坂幸太郎の「死神の精度」という作品に設定がそっくりなんですね。

だからなんだというわけではありませんし、どちらかがどちらをパクッたんだ!とか言うつもりは毛頭ないですけど。

むしろ、どちらかがどちらかのファンである、オマージュであると考えるとしっくりくるというか。

これこそ、「スタンド使いは惹かれあう」ではないかと。


この作品でも荒木節が炸裂。

本当にこの荒木飛呂彦という人は、「ルール」をつくるのが上手いなと感心します。


なぜこの短編がジョジョのレビューと一緒にされているのかというと、

主人公の死神が四部の最後の敵である、吉良吉影の死後という設定で。

ここまで読んでこその四部であると、そう思うわけです。





さて現在連載中のスティールボールラン、実はまだ未読です。

荒木マニアと謳っておきながら、それはどうかとも思うんですが、なぜか読む気にならんのですよ。

おもしろくなさそう、ということでは決してなく、単純にタイミングとかモチベーションの問題だと思うでっすけど。

まあ、死ぬ前までには読みたいと思ってます。


長々とお付き合い、どうもありがとうございました。

果たして付き合ってくれた人が何人いるかは疑問ですけどね。

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