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何日か前。

急遽、地元の友達で飯食おうということになってね。

どこか行こうかっつってたんですけど、俺の幼馴染みa.k.a直樹の嫁が家を出らんないということで。

それじゃ逆にそっちに行ってやろうじゃないかということで、直樹の家に集まる事になりました。



仕事が終わって直樹の家に着いてみると、幼馴染みと直樹夫妻の娘の二人で。

直樹の子に会うのはひと月ぶりくらいだったんですけどね。

この子がね、俺が今まで出会ったどの子供よりも懐いてくれてて。

長時間抱っこしてても全然泣かないし、なんなら俺の手の中で寝ちゃったりするんですよ。


俺を介して出会った二人の子供、ということは、つまり俺の子供でもあるわけですよ(違いますよ)。

もう、可愛くてしょうがないですよ。


で。

ちょっと久しぶりだからね、ウキウキしながらご対面したんですけど。


顔を合わせた瞬間に、泣かれました。


なんでやねん!!今まであんなに懐いてたのに!!

もう、けっこうなショックで。

母親曰く、直樹が帰ってくるものだと思ってたのに違ったからビックリしたんじゃないか、って事なんですけどね。


いやいや、なんで直樹に負けてんだよ、俺!!(A.直樹が父親で俺が他人だから)


そんなこんなで、俺との楽しかった日々を取り戻すべく奮闘してる間に、他のやつも集まってきたんですけど。

その中でね、俺等の地元の子供がもう一人来て。


ここを前から読んでる方なら覚えてるかもしれないですが、俺が笑いの天才と称した、あの女の子。

確か、赤ん坊の頃からその子とのエピソードはここにちょくちょく書いてると思うんですけど。


その子、今年の四月からもう小学生でね。

小学生って!!

それもう、物心ついちゃってるでしょ!!

だって俺、全然覚えてるもん!小学生の頃の事、全然覚えてるもん!!


いやあ、はええわ。時の流れは大人になるとはやい。

古い言い方をすれば「おてんば」だったあの子も、小学校に入学したからか、すっかり女の子らしくなってて。

しかもさ、その子がね、直樹の子供を抱っこしたりするんですよ。

ほんの数年前まで、お前の方がその赤ん坊だったのに、今ではその赤ん坊を抱いている!!

俺さ、もうなんかちょっとグッときちゃって。

お前もどんどん大きくなっていくなあ、ってさ。

世間一般でいう「親の気持ち」ってやつをちょっぴり垣間見た気がしましたね、マジで。



でね、その小学一年生が。

みんなで飯食ったり酒呑んだりしてるところで。

自分の母親に、しきりに「しりとりをしよう」って言ってて。

母親の方も最初は付き合ってたんですけど、俺等とも喋ってるし、めんどくさくなってきちゃって。

「もう、今度はおじちゃんにやってもらいな!」って。


おじちゃんってのはつまり俺の事で、子供大好きな俺としては願ったり叶ったりな展開なわけで。

それじゃあ俺と2ラウンドとしけこもうかって事になったんですよ。




俺ね、しりとりにはちょっとこだわりがあって。

こだわりっていうか、ハメ技みたいなものなんですけど。

これ、高校ん時の同級生がやってて、自分がやられてるときはすげえ腹立った戦法でね。

どんなんかっていうと、物凄く単純なんですけど。

相手の言ってきた言葉に対して、必ず最後に「り」の付く言葉で返すんです。

ちょっと考えてみてください、おしりに「り」が付く言葉を。

「あ」から順番に、思いついたままに列挙してもさ。

蟻、碇、瓜、襟、檻、狩り、霧、栗、蹴鞠、氷。

これね、やってみるとわかるんですけど、ちょっと考えればすぐ出てくるんですよ。

もし出てこなければ適当に返して、次回で再び「り」で返す、と。


で、やられた方は困るんですよ。ひとつふたつはまあ出てきますけどね。

五回も六回も続くと、そうそう頭に「り」の付く言葉って出てこないですからね。

だいたい相手が嫌になって負け認めますから。


万が一普通の言葉で返したときに、同じ戦法を相手が使ってきたときは。

「料理」「リハビリ」「倫理」等で立ち向かいましょう。

相手の言葉に被さるくらい食い気味で言うとなお効果的にダメージを与えられます。


最後の方、先生みたいになりましたが。

この、必勝法とも言うべきハメ技。

今回も余すところなく使ってやったんです。



俺ね。

子供と接するときには子供騙しをしない、っていうのがポリシーとしてあって。

自分が小さい頃、それこそ幼稚園くらいのときでもさ。

自分の事を子供扱いしてる大人って、わかりましたよね?「ああこいつ、俺の事なめてんな」って。

なんなら、俺がなめられてるのに気づいてる事、こいつは子供だから気づいてないと思ってんだろうな、

ってとこまで思いましたよね。


世の中の大人はね、子供の事を、想像以上に「思慮深くない」って勘違いしてると思うんですよ。

自分が子供だったときを思い出せばすぐわかると思うんですけどね。

子供だっていろいろ考えてるし、理解してるんですよ。

だから「どうせ子供だし」っていう扱いすればわかるもんなんですよ。


友達との接し方とはもちろん違ってくるでしょうが、

付き合い方の心のスタンスとしては子供も友達も同じでなくてはならない。

そうでなくては相手に(つまり子供に)失礼だと、昔から思ってたんです。


そういう意味で今回も。

いかにも相手が出てきそうな語尾の言葉を選ぶ事は出来ますよ、もちろん。

でも俺はそれをせずに、全力で「り」の付く言葉を返し続けました。



当然、相手はまだまだボキャブラリーの少ない小学生。

2,3回目で俺の戦略には気付いたらしく、言葉を返される度に「また『り』だぁ~!!」なんつって頭抱えてて。

それでもさ、そんな理不尽なやり方されても、いじけたり泣いたりすることなく。

途中から周りの大人も一緒になって「り」で始まる言葉を考えてその子を助けてたんですけどね。

少し難しい言葉をアドバイスされても「それは自分が知らない言葉だからダメ!」つって拒否して。

なんというフェアプレー精神。

おじさんはお前のそういう一面が見られただけでも今日来た甲斐があったよ!!


かと思えばまだまだ子供の一面もあってね。

「り」ではじまる言葉だよ、っつってんのに「すりりんご!!」ってこたえたりして。

確かに、なんか「り」は多いけども!!

どうですか、読んでるだけでも微笑ましい光景が浮かんできませんか?




で、そんな中。

十何回目かの、「り」ではじまる言葉を考えていたその子が。

考えに考えた挙句出てきた単語。




「ゴリラ!」




だからッ!!

「り」ッ!!頭は「り」ッ!!

しり、取ってよッ!!俺のしりをちゃんと取ってよッ!!

単語の中に入ってたらセーフ、ではないからッ!!




まったくこの子はも~、ってまたちょっと微笑ましい気持ちになったところでね。

続けてその子が。




「はい、ママ。『ら』!!」って。





あれ。

あれあれあれ。




つうか。




ハブられたんですけどッ!!

しかも、ノーモーションでハブられたんですけどッ!!


え?じゃあなに!?

後半に考えてたのは「『り』はじまる言葉」じゃなくて、「俺をいつハブるか」だったわけ!?



へこむわッ!!

おじさんへこむわッ!!


つうか、






へこむわッ!!!






ちょっと涙目で。

子供の成長といじめ問題について考えた32歳の夜でした。
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