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08/20/2014    子育て。 長沢著。
直樹。

の、嫁と娘。



よく会うんですけどね。

なんなら、最早直樹より全然会ってるんですけどね。

家が近いこともあって、俺が車出して買い物付き合ったり、家で夕食ご馳走になったり。

直樹抜きで3人で会う方が最近は多かったりするんですが。




直樹はまあ、バンドメンバーであり、俺の高校の同級生で。

嫁の方はというと、俺と小、中と一緒で、まあ平たく言うと幼馴染みみたいもんで。


なんなら、二人が出会ったのも俺がきっかけだったりするのでね。


個人的見解としては。

俺がいなかったら生まれなかった、という意味では。

もう俺、父親と言っても差し支えないんじゃないかと。

最終的にはあの子が嫁にいくとき、バージンロードは俺と直樹と3人で歩いてもいいんじゃないかと。


なんとなく、その子の顔が。

直樹に似てるのか嫁に似てるのかいまいちわからなくて。

最近気付いたのが。


俺に似てきてるんじゃないだろうかと。

目がクリクリしてるとこなんか、俺にそっくりじゃないか、と。


そんな事を、直樹夫妻や友達に言うと一笑されるんですが。

俺、ガチでそう思ってるからね!!





で、つい先日。

いつも通り3人で出掛けて。

途中でちょっとカフェに寄って、お茶してたんですけど。


最近、直樹の娘がね。

字を書いたり絵を描いたりするようになって。

平仮名を書けるようになって、自分の名前を書いたり、

両親や俺の顔の絵なんかも描いたりしてて、

自称父親としては本当に微笑ましい限りなんですが。


で、そのカフェでもね。

持ってきたお絵描き帳をキャンパスにして、思いの丈を綴っていたんですが。

途中から、もう一冊持ってきてた、ドラえもんの塗り絵を始めて。


まだ色のついていない国民的ネコ型ロボットを前に、さ。

その子がね、徐にピンクの色鉛筆を取り出して、立ち向かおうとしてたんでね。

俺、声を掛けたんですよ。

「ドラえもん、ピンクかな?青じゃない?」って。

で、俺の発言を聞いて、返す刀で嫁がさ。

「いいのいいの、好きな色で塗りな」って。




もうさ、すごいショック受けちゃって。


とにかく人と違う事したくて、髪の毛をピンクや紫に染めた高校時代。

やりたい事あるし、大学なんか行かなくてもいいでしょ、って直樹と始めたバンド活動。

そのうち、リーダーやミッチーと出会って、

音楽を通して、遠い異国にも友達が出来たりしてきてね。

自由な発想は、素晴らしい事に繋がるという事を学んできたはずの俺が。

可能性は無限大にある3歳の子供に。

「ドラえもんを青で塗れ」と。



うおおーー!!

恥ずかしい!!

恥ずかしいんですけど!!

自分の髪の毛すらピンクにしてた俺が、

たかだか塗り絵の国民的ネコ型ロボットを、

青で塗りなさい、って!!



もうね。

余裕で尾崎と一緒にバイク盗んでるつもりだった。

尾崎が見張りしてる間に、俺がバイクの鍵ぶっ壊してるつもりだった。

俺、いつの間にか。

尾崎に自宅の窓ガラス全部割られてる方でした。




ベッド、軋まねえーーッ!!

優しさ、持ち寄ってねえーーッ!!



もしも俺に子供が出来て。

その子が17歳くらいになったときにね。

お父さん、俺、大学行かないで音楽やるよ、って言われたときに。

俺、絶対言うわー。

「馬鹿野郎、そんなに甘いもんじゃないぞ。

とりあえず大学くらいは出とけ。」って。

あー、もう絶対言うわー!!

あの頃の気持ちすっかり忘れて、言っちゃう自信あるわー!!

街に埋れそうな小さな、忘れな草だわー!!






後日ね。

直樹の嫁からこんな話聞いて。



嫁がね、風呂に入ってるときに。

リビングからね、直樹が声を荒げてるのが聞こえたんだって。

内容はわからなかったけど、直樹が娘の事怒るなんてめったにないらしく。

後で、なんで怒ってたの?って聞いたんだって。



娘がね、最近幼稚園でね。

みんなでお絵描きをするときにさ、先生に言われるんだって。

「はいみんなー、空は青で塗りますよー!

木は緑ですよー!土は茶色ですよー!」って。

それを娘から聞いた直樹が怒ったんだって。

色なんて決まってないから、自分の思ったとおりに塗りなさい、って。






お、

お、





尾崎ィィィィーーーーッ!!

俺にも見せてくれよッ!!

そのくわえタバコで見てる17歳の地図、俺にも見せてくれよッ!!!




カッコよすぎるでしょ。

普段、全然怒らない父親が、唯一怒った出来事が。

好きな色で塗れ、だぜ!?



飯を食いながらね。

相変わらずお絵描き帳に絵を描いてるその子を横目に見ながらその話聞いて。

俺のどこが父親か、と。

海よりも深く反省して。

直樹すまん、俺なんかお前の足元にも及んでいなかった、と。


これからは心を入れ替えて。

胸を張ってこの子の父親と言えるように努力しようと心に誓って。



その場にあった醤油入ってる小皿に指突っ込んでさ。

色鉛筆で絵を描くその子のお絵描き帳に色塗ってやったんですよ。

ほら、別に醤油で色塗ったっていいんだぜ!って。

色を塗るのは、何も色鉛筆や絵の具だけじゃないんだぜ!って。




そしたら隣りにいた直樹の嫁に。

「ちょっと。食べ物で遊ぶ事教えないでよ」って怒られました。

なんかもう、盗んだバイクで乗り付けて、

直樹んちの窓ガラス割ってやろうかと思いました。
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